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「時代に取り残された安倍政権」

「時代に取り残された安倍政権」

 日本の8月は、全国民が哀悼・鎮魂の祈りとなる。
 8月6日の広島。8月9日の長崎。8月15日の東京。
 鎮魂の祈りと平和を誓う行事が行われるが、そこでは日本が何故、戦争に走ったかなどの反省の言葉はない。
 広島・長崎での原爆の日。
 広島の式典で、松井一実市長は「平和宣言」で、被爆者とともに核兵器禁止条約の採択に尽力した国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のノーベル平和賞受賞を歓迎。核兵器のない世界の実現に向けて、国際社会に対話と協調を促す役割を日本政府に求めた。
 長崎の田上富久市長も、「平和宣言」で、核兵器禁止条約に賛同するよう政府に要求した。
 国連のトップとして初めて、グレーテス事務総長が長崎の式典に参列。グレーテス氏も、国連として核兵器禁止条約を進めていくと公約した。
 ただひとり、安倍首相のみが、核兵器禁止条約を拒否した。
 核抑止力を信奉する核保有国。その「核の傘」に頼る同盟国、日本。
 旧態依然の安全保障の縛りが続く限り、核軍縮は進まない。
 昨年7月、国連で122カ国が賛成し採択された、核兵器禁止条約が成立した背景には、核を「非人道的な絶対悪」とみる素直な人々の感覚があったからである。
 条約は、核の開発、保有、使用に加え、使用をちらつかえる「脅し」も違法と定めた。
 日本政府は、「核の傘」の下にあっても条約の趣旨に賛同するなど、もっと前向きな姿勢を示せるはずだ。
 安倍政権は歴史と時代から取り残されており、アジア地域の情勢からも遅れているのである。

2018年8月10日 記

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Author:takasi1936
愛媛現代朝鮮問題研究所のブログです。

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