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「安倍政権の本音はどこにあるのか」

「安倍政権の本音はどこにあるのか」

 安倍政権は昨年12月、朝鮮の核・ミサイル開発の脅威などを理由に、イージス・アショア2基の導入を決めた。(イージス艦に搭載されている迎撃ミサイルシステムを陸上配備型にしたもの)
 日本に向かって発射された弾道ミサイルを高性能のレーダーで捉え、SM3の迎撃ミサイルにより大気圏外で撃ち落とす能力を持っている。イージス艦のように移動はできない。
 これについて、秋田市と山口県萩市にある陸上自衛隊の演習場を配備候補地として選んだ。
 イージス・アショアのレーダーは強い電波を発するので、地元住民は反対している。アショアは本体だけで2基2500億円もする高額装備品で、費用対効果や、医療費や福祉費が足りない中でそのようなものが必要かなど、もっと丁寧な説明が求められている。
 一方、安倍首相は、朝鮮の金正恩党委員長と直接向き合い、拉致問題を解決していく決意を表明、日朝首脳会談の実現に向けて観測気球を打ち上げている。
 首相の姿勢を支持しているのが、超党派の日朝国交正常化推進議員連盟(会長・衛藤征士郎自民党議員)である。
 7月27日の総会で、朝鮮との国交正常化を目指すよう政権に促す決議を採択した。
 日朝首脳会談の早期実現を全面的に支持、対話により拉致問題の解決を図るように促した。
 その反対に、安倍首相に近い議員が多い、拉致救出議連(会長・古屋圭司自民党議員)の総会では、拉致・核・ミサイルなどの諸懸案を解決し、国交正常化を目指すべきだとした。
 交渉の前のめりは得るものがない、拉致被害者の帰国につながる形での首脳会談を求め、拉致問題の解決に向けて成果の見込めない対話には応じるべきではないとの立場を表明。
 首相は双方の議連の意向を参考に、国内世論や朝鮮の動向を探っているようだ。
 安倍首相の本心がわからない。朝鮮と対話したいのか、したくないのか。
 しかも、イージス・アショアという鎧を着けたまま、対話しようという姿勢は決して正常な姿とは言えない。
 せめて鎧を捨てて、対話を呼び掛けなければ、日本の価値も問われてしまう。
 しっかりと朝鮮に向き合うべきである。
 朝鮮と対話をすることが、日本の責任である。「拉致問題」で逃げたりするな。

2018年7月27日 記

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Author:takasi1936
愛媛現代朝鮮問題研究所のブログです。

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