「朝米対話への、米国からのシグナルはあるだろう」
「朝米対話への、米国からのシグナルはあるだろう」
米国では現在、11月8日の大統領選挙に向かって、民主党のヒラリー・クリントン氏と共和党のドナルド・トランプ氏が、熾烈な戦いを繰り広げている。
クリントン氏が、既得権益層(富裕層)を代表しているとすれば、一方のトランプ氏は低所得労働者層を代弁していて、両極端にある。
今のところ、両者の支持基盤も主張も対立している。
とはいえ、どちらが大統領に当選しても、その後の米国社会をまとめていくためには、早晩、産軍共同体との妥協が必要になり、その支持を取り付けることにエネルギーがそがれるだろう。
米国の民主党も共和党もどちらも帝国主義的・覇権主義的な思考を基盤としている。
違うのは、その手法と表現、大統領の個人的資質の違いである。これは、国際政治の場に出てくる。
とはいえ、世界の良心は、いつまでも米国の覇権主義的な傲慢姿勢を許しはしない。
すでにそのような兆候は、世界の非核化運動、地球環境問題、朝鮮半島の平和問題など、多方面にわって表現されている。
このような現象は、米帝国主義の力が衰退しているとも言えるが、むしろ世界の自主化勢力が立ち上がってきたことを証明していると理解することの方が正解である。
ところで、米国の対朝鮮敵視政策の変更、若しくは、朝米平和協定を前提とした朝米対話が、やがて始まるだろうと見ている。
とはいっても、そうしたテーマを掲げての対話が始まり、直線的に希望的観測の条件が作られるということではない。
長年、朝米2カ国は敵対関係にあり、双方ともに相手への不信感は深く、意思疎通は錆び付いている。
まずは、敵対関係の解消を包含した対話を、多国間でもよし、2国間でもよいとする姿勢を持ち、互いの原則論に踏みとどまるのはなく、根気よく言葉を積み上げていく努力が、双方とも必要であろう。
今後、来年以降の米国の対朝鮮問題政策への変化のシグナルが早い時期に出てくるだろう。
初めのシグナルが朝鮮にとって気に入らない内容のものであるかもしれないが、国際社会は必ず朝鮮側の主張を支持する。
そこから固い氷を溶かすための、朝米対話のテーブルが用意されるだろう。
そのような予兆はすでに、今年の始め頃から国際社会の中で出ている。
2016年8月9日 記
米国では現在、11月8日の大統領選挙に向かって、民主党のヒラリー・クリントン氏と共和党のドナルド・トランプ氏が、熾烈な戦いを繰り広げている。
クリントン氏が、既得権益層(富裕層)を代表しているとすれば、一方のトランプ氏は低所得労働者層を代弁していて、両極端にある。
今のところ、両者の支持基盤も主張も対立している。
とはいえ、どちらが大統領に当選しても、その後の米国社会をまとめていくためには、早晩、産軍共同体との妥協が必要になり、その支持を取り付けることにエネルギーがそがれるだろう。
米国の民主党も共和党もどちらも帝国主義的・覇権主義的な思考を基盤としている。
違うのは、その手法と表現、大統領の個人的資質の違いである。これは、国際政治の場に出てくる。
とはいえ、世界の良心は、いつまでも米国の覇権主義的な傲慢姿勢を許しはしない。
すでにそのような兆候は、世界の非核化運動、地球環境問題、朝鮮半島の平和問題など、多方面にわって表現されている。
このような現象は、米帝国主義の力が衰退しているとも言えるが、むしろ世界の自主化勢力が立ち上がってきたことを証明していると理解することの方が正解である。
ところで、米国の対朝鮮敵視政策の変更、若しくは、朝米平和協定を前提とした朝米対話が、やがて始まるだろうと見ている。
とはいっても、そうしたテーマを掲げての対話が始まり、直線的に希望的観測の条件が作られるということではない。
長年、朝米2カ国は敵対関係にあり、双方ともに相手への不信感は深く、意思疎通は錆び付いている。
まずは、敵対関係の解消を包含した対話を、多国間でもよし、2国間でもよいとする姿勢を持ち、互いの原則論に踏みとどまるのはなく、根気よく言葉を積み上げていく努力が、双方とも必要であろう。
今後、来年以降の米国の対朝鮮問題政策への変化のシグナルが早い時期に出てくるだろう。
初めのシグナルが朝鮮にとって気に入らない内容のものであるかもしれないが、国際社会は必ず朝鮮側の主張を支持する。
そこから固い氷を溶かすための、朝米対話のテーブルが用意されるだろう。
そのような予兆はすでに、今年の始め頃から国際社会の中で出ている。
2016年8月9日 記