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「まだ『さようなら』ではないが!」

「まだ『さようなら』ではないが!」

 いずれは、この刻がやってくるだろうことを認識しつつ、従来通り朝鮮問題や市民運動を行い、生活をしてきた。

 10年前、体調不良のために訪れた病院で、念のために腹部MRI検査をしてもらったら、その画像に、膵臓の中の小さな腫瘍が見つかった。

 様子を見ていきましょうということで半年毎に、CTでの観察を続けていた。

 当初の1センチ未満のものが、2センチ、3センチ、4センチと「順調」に成長し、今回(7月8日)の検査で5センチに達していた。

 しかも癌化しているという。詳しい検査が必要だということで、県立中央病院、松山市民病院のそれぞれの専門医に精密検査を受けた。

 結果、すでに癌が膵臓を覆っており、直ぐの手術が必要だと告げられた。

 執刀予定の外科医の説明で、末期ではないが、膵臓の全摘と、さらにその周辺の十二指腸、胆管、脾臓、胃などの一部の切除をする必要があると言った。

 切断箇所と接合箇所が多いため、手術は11時間から12時間という時間になる。

 体力との勝負になると宣告した。

 手術日は、私が78才の誕生日を迎える8月24日までになるだろうという。

 同病の母が、術後数日で亡くなっていたこともあり、果たして78才以降の私の人生が存在するのかどうか、若干、心配している。

 それ以上に心配していることは、「北京約束」(ストックホルム協議での合意)での日朝協議の行方である。

 いささか驕り高ぶっている安倍政権の姿勢に、不安めいたものはあるものの、別の意味では今がチャンスかもしれない。

 来年の戦後70周年を、安倍晋三首相は彼なりに「意義」ある迎え方をしようとしているからである。

 「70周年首相談話」「河野談話の見直し」「日米ガイドラインの見直し―米国との同盟の位置」、そして国連安保理の「常任理事国入り」などを成立して、歴史に自らの名前を刻む欲望を持っている。

 それらを成立させるための環境として、拉致問題の解決、日朝関係の改善へのシグナルを出していくだろう。

 術後のベッド上で、日朝協議が前進しているとのニュースを聴くことができれば、癌も退散しているだろう。

生還できなかったとしても、私の意志はそのまま、日朝問題の前線で戦っている。

                                                           2014年7月27日 記

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Author:takasi1936
愛媛現代朝鮮問題研究所のブログです。

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