「自衛隊」
安倍政権下、防衛予算は毎年増大し、ありもしない中国や朝鮮からの脅威や攻撃を理由に米国から膨大な武器を購入する。
だから防衛庁傘下の各部隊は肥大化し、海外へと出かけ、外国軍と共同訓練をすることに、それほどの時間を必要としなかった。
当然、負傷者も死者も出る。これは大きな変化であり、もはや、自衛隊とは言えず、軍隊と呼ぶべきだ。
10月7日、フィリピンでの米比共同訓練に参加中の陸上自衛隊員2人が交通事故に遭い、水陸機動団(長崎佐世保市)所属の前原傑2等陸曹が死亡し、中央輸送隊(横浜市)所属の1等陸曹が重傷を負った。
陸自は米比共同訓練に9月8日~10月23日予定で約80人を派遣。災害救助を想定し、上陸訓練などを行っていた。
だが、陸上部隊が海外で訓練中に事故死したことは初めてで、青木伸一水陸機動団長は、「痛恨の極み。訓練の安全管理に万全を期す」と、通り一辺倒の言葉を述べただけあった。軽すぎる言葉である。決して、「痛恨の極み」だけで済まされる問題ではない。
この事故自体もそうであるが、軍隊化した自衛隊が、海外で外国軍隊と軍事訓練を行うことが常識化しているのは恐ろしいことである。
2018年10月8日 記
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「南北で新たな歴史を」
南北朝鮮は10月5日、平壌で「10・4宣言」から11年になる共同行事を開催し、朝鮮半島を「核兵器と核の脅威がない平和な地」をつくる決意を盛り込んだ声明を採択した。
声明では、「南北は困難があっても、新たな歴史を開く」決意を明言。
対朝鮮制裁の緩和を求める直接的な文言はなかったが、非核化の進展に合わせて経済協力事業を推進する姿勢を南北で再確認したと言える。
それだけ南北が接近し、新しい歴史を創造していこうとの意欲に湧いているのだ。
2018年10月7日 記
「河野太郎氏の変身」
安倍内閣改造で、外務大臣を留任した河野太郎氏。
外務大臣となる前は、反原発問題などで一家言を持っていたが、大臣に任命されるや、その言論も忘れたかのように安倍氏の忠実な犬に成り下がってしまった。
否、安倍氏の意向を越えた発言もしている。言いづらいことも平気で言うようになった。
だから、安倍氏も安心して再任したのだろう。
9月、ニューヨークの国連本部で河野氏と会談した朝鮮の李容浩外相は、日本には「過去の清算」を重視する姿勢が必要だと語ったが、河野氏は日朝会談を行って拉致問題と核・ミサイル問題を解決したいと古臭い話を出したため、かみ合わなかった。
河野氏は、安倍氏を忖度しているだけだ。
これでは、2人とも朝鮮とは話をしたくないと言っているのと同じである。
2018年10月6日 記
「外務大臣のメッセージは」
河野太郎外務大臣は、就任から約1年2カ月で53カ国・地域を訪問するというハイペースな外遊、外国要人との会談をこなしてきた。
そのわりには、彼のしっかりとしたメッセージが伝わってこない。
河野氏が訪問した国や地域は、アジア・太洋州(21カ国)、中東(11カ国)、欧州(11カ国)、北中南米(8カ国)、アフリカ(2カ国)となっている。―10月6日付け毎日新聞
前任の岸田文雄氏が約4年7ヵ月で51カ国・地域をまわったことと比べれば、確かに多い。だが、訪問先や面会した人物が多いからといって、仕事をしっかりとこなしているとは言えない。何を語ったか、それが重要なのである。
河野氏の声は聞こえてこない。彼は何を語っているのか。訪問した国・地域にどのようなメッセージを届けているのか。疑問である。
2018年10月6日 記
「嚥下障害」
食事毎に現れる嚥下障害で苦しんでいる。
選り好みせずに何でも食べているのだが、それがまた、何を食べても喉に引っ掛かり、咳をして戻してしまう。
そんなことを繰り返し、収まるまでに数十分かかり、すべてのエネルギーを吸い取られたようになってぐったりしてしまう。
咳き込むほどのエネルギーがあるのは、身体が生きていこうとしている積極的な意識なのか、どうか。
苦しくてそこから逃れたいとして、また咳き込む。そのような矛盾の中に放り込まれて、生きていこうとすることにどのような意味があるのか、考え込んでしまう。
いや、今の私に嚥下障害が現れるということは、もっと強く生きていけという誰かからの命令なのか。
咳き込む瞬間、死を考えることはある。ただ、この苦しさと闘うエネルギーが、今の私にとって、生き抜いていこうとするための源になっているのだとも思う。
ただ、今、はっきりとしているのは、嚥下障害で苦しんでいることであり、この苦しさから解放されたいというのが素直な気持ちだ。
それさえも許されず、もっと闘え、闘って生き抜けということなのか。
2018年10月6日 記
「停戦体制から平和体制へ」
国連総会参加のために訪米中であった南朝鮮の文在寅大統領は9月25日、ニューヨークで、フォックスニュースから「北の非核化問題」のインタビューを受けた。
文在寅氏は、「問題は北側が核廃棄措置を取る場合に、米側が相応する措置をどれくらい速度を上げてできるかだ」と米側の相応措置の方を強調した。
その相応措置については、「必ず制裁緩和を意味することではない」として、「多様な方式で現在の敵対関係を清算し、新しい朝米関係を樹立することができる」と述べた。また、終戦宣言に関しては、「第2回朝米首脳会談」で議論されるだろうと述べた。
これらの動きを邪魔しているのは、日本だけだ。
北側が非核化措置を継続するためには、米国と国際社会が北側との敵対関係を終息させ、北側の安全保障を整えることが必要である。そのためには、朝鮮戦争停戦協定を平和協定に転換することが絶対に必要だ。
日本も、そのことを理解しなければならない。
2018年9月27日 記
「『和解・癒し財団』の解散」
元慰安婦たちに、安倍首相は心からの謝罪をしていない。
和解金(慰労金)として10億円を出した「和解・癒し財団」について、その解散を求める被害者・金福童(キム・ポクトン)ハルモニら市民の要求を、文在寅大統領が受け入れた。
文氏はそのことを安倍首相に通知した。
同時に、財団は、今後について、①日本政府からの慰労金10億円の返還、②被害者中心主義に基づく被害者の名誉と人権の回復―などを訴えた。
日本政府に対しては、国連の各種人権機構の勧告を受け入れさせ、被害者中心主義に基づく最終的な解決を求めていくとしている。
何でも金銭で解決しようとする日本政府には、厳しく、痛い結果である。
2018年9月26日 記
「第3回南北首脳会談」
第3回南北首脳会談を行った南朝鮮の文在寅大統領は、9月20日、ソウルで国民向けの記者会談を行った。
それによると、近い時期に南北国会会談の開催、自治体間の交流活性化、金剛山の南側資産の凍結解除に同意、12月にソウルで開催される「大高麗展」に北側の文化財展示―などの内容を、金正恩委員長と「口頭合意」で交わしたことを明らかにした。
これに伴い、「9月平壌共同宣言」に明記された離散家族再会事業と金剛山観光事業再開に向けた準備が進められる。
南北の交流事業がより、前進していくのだ。
2018年9月22日 記
「予兆能力」
朝鮮半島にまた一歩、積極的な平和ロードが築かれた。
18、19日の両日、金正恩朝鮮労働党委員長と文在寅韓国大統領との終戦宣言と「わが民族同士」による南北統一への確認がされた第3回南北首脳会談が行われたことである。
さらに、20日には、朝鮮民族発祥の地とされる白頭山への登頂などによって、朝鮮民族として、世界に、特に米国に、朝鮮半島の平和統一への強い意思をはっきりと伝えることになったのではないか。
文在寅氏は24日の米韓会談で、朝鮮戦争の終戦宣言を年内に実現したいという考えを伝えるとした。終戦宣言は、米韓両国の朝鮮との敵対関係を終わらせるための宣言であって、朝鮮と信頼関係を築いていくための第一歩となる。
これらの平和に向かっての流れを、私は予兆していたように思う。
このようにいえば、私に特別な能力があるように聞こえるかもしれないが、そういうことではない。感じていたとでも言っていいか。
私が何十年と朝鮮統一支持運動を続けながら、朝鮮半島の平和を願ってきた。その願望と重なって実現したものかもしれない。
2018年9月21日 記
「米兵遺骨返還問題」
朝鮮と米国は15日、板門店で、朝鮮戦争当時に行方不明になった米兵の遺骨返還問題に関して、将官級協議を行った。
米兵の遺骨調査で合意。200体を返還する予定となった。すでに、米国から柩が届けられている。
昨日まで敵国であった国同士が対話を重ね、それまでの憎しみと、不信感を一つ一つほどいてゆき、対話を重ね、信頼関係を重ねていくことで、問題解決へのスピード感が増していくだろう。
ポンペオ氏のように、米国側の強い要求だけを先行させていたのでは、信頼関係も壊れてしまうだろう。
2018年9月16日 記
「米国は大国主義を捨てよ」
トランプ米大統領は7月12日のツイッターで、金正恩朝鮮労働党委員長からの親書を受け取ったと、その内容を公開した。親書は、同6日に訪朝した訪朝したポンペオ国務長官に託されたものである。
金正恩委員長は、「大統領に対する変わらぬ信頼と信用がさらに強まった」と表明、「完全な非核化の意思は変わらない」としつつ、ポンペオ氏の訪朝が不調に終わったとの見方を否定している。
むしろ、訪朝直後の日本でのポンペオ氏の言動などの中にあった「北朝鮮が完全な非核化を再度約束した」と説明した言葉に問題があるようだ。
平壌で協議した内容と日本で説明している内容に違いが感じられるということである。
これが米国式の傲慢で大国主義方式の実利的な交渉術なのか、それとも11月の中間選挙を勝利で迎えるために焦っているのか。
または、交渉者である前CIA長官ポンペオ氏の人生観なのか。
しかし、このまま米国が協議を進めていけば、いつかは破たんし、朝鮮半島の平和体制は保障されない。
米国は大国意識を捨てて、もっと誠実に朝鮮と交渉すべきだ。
2018年9月13日 記
「安倍政権の憲法違反」
来年5月に即位する新天皇の行事として、新天皇が五穀豊穣を祈る皇室の行事「大嘗祭」について、秋篠宮氏が、「皇室祭祈に公費を支出することは避けるべきではないか」という懸念を宮内庁幹部に伝えていたことが判明した。
大嘗祭は来年11月14日から15日にかけて、皇居・東側苑で開催が予定されている。
大嘗祭は宗教色が強く、秋篠宮氏の主張は当然のことである。
憲法にも、政教分離が定めてある。80年の最高裁でも、靖国・護国神社への玉串料の公費支出は憲法違反と判断されている。以後、両神社への玉串料は、私費となった。
政府は今年3月に決定した皇室継承の儀式に関する基本方針で、「宗教的性格を有することは否定できない」と判断しながらも、「皇室が世襲であることに伴う重要儀式で、公的性格がある」として、費用は平成の代替わりの際と同様、皇室行事として公費である皇室の宮廷費から支出するとした。
秋篠宮氏が言うように、質素な儀式で良いのではないか。
安倍政権は、この点でも現憲法を無視して、事を進めようとしているのだ。
2018年9月10日 記
「生きぬく」
1.
治療のために、医師から処方された薬を飲んでいる。
必要なのは理解している。
朝、16、7種類もの薬を飲んでいるが、最近、それがスムーズに飲めなくなっている。
途中でむせてしまい、唾液の誤嚥が生じて、死ぬほどの苦しさを味わいながら、やっと飲み込んでいる。
これも生きぬくためである。
2.
歩行困難となり、車イスの生活を強いられている。
1人ではどこへも出掛けられない状態になっているのだ。
それでも、残り少ない余命だからと理解しながら、叶わぬと知りながら、美しい写真や地図を見るとそこに行ってみたいと強く思う。
その行ってみたいと思う場所が、最近、増えてきたように思う。
それが生きぬくための、私のただ一つの願いでもあるから。