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「終戦宣言は平和への一里塚」

「終戦宣言は平和への一里塚」

 朝鮮戦争停戦協定が締結されてから65年になる朝鮮半島。
 いまだに戦争状態が続いている。
 停戦協定は戦争が一時的に中止することを意味し、決して、戦争の終結にはなり得ないし、平和も保障されない。
 終戦宣言採択問題は、朝鮮半島の永久な平和体制を構築するための最初の工程であると同時に、朝米間の敵対関係を解消し信頼関係を醸成するための重要な要素である。
 停戦協定が締結されて65年になるが、朝鮮半島ではまだ戦争が続いているということで、朝米関係は不安定である。
 停戦協定が続いている限り、朝鮮半島には永久に平和が訪れない。そのことを望む米国と南朝鮮の右翼たちは、平和協定への転換に反対している。
 彼らの性格をよく表しており、停戦協定のままの朝鮮半島から、彼らなりに利益を得ようとしているのだ。彼らの活躍を決して許してはならない。
 朝鮮はあくまで終戦を宣言するとしている。
 それが正しい。支持する。
 そして、それを朝鮮半島の平和体制構築へとつなげていくことも。
 9月9日、大いに終戦宣言を発表しよう。

2018年8月27日 記
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「沖縄県民の声を聴け」

「沖縄県民の声を聴け」

 沖縄県の担当者が8月31日、事業主体の防衛省沖縄防衛局(嘉手納町)を訪れ、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設計画で、公有水面埋立法に基づく辺野古沿岸部の埋め立て承認を正式に撤回することを伝えた。
 撤回の権限を委任された謝花喜一郎副知事が那覇市の県庁で記者会見し、「承認の要件が充足しないことを明らかになった。違法な状態を放置できないという観点から、承認の撤回が相当だと判断した」と述べた。
 撤回の理由として、
①埋め立て予定海域の一部に護岸が沈下する危険性がある軟弱な地盤(マヨネーズ並の軟弱な地盤)が存在するなどの新事実が承認後に判明した
②防衛局が承認時の留意事項に基づく事前協議を行わずに工事を開始した違法行為がある
③防衛局が希少なサンゴ類などの環境保全対策を十分に取らないまま工事を続けていること
を挙げた。
 これが沖縄県民の声、日本国民の声である。
 13年末に仲井真前県知事が埋め立てを承認した際、海底の様子が不明なことなどを前提に、「工事の実施設計について事前に県と協議を行う」こととする留意事項が明記された。
 だが政府はこれを無視して、県の度重なる行政指導にも従わず、工事を強行してきた。
 沖縄の声を無視してきたのだ。
 辺野古に基地を造るか否かも重要だが、それより政府には民意とどう向き合うべきかが問われているのだ。
 民意に向き合わない現在の安倍政権は、日本国民と向き合っているとは言えない。
 米国と約束した辺野古飛行場建設に忠実に従う、米国と向き合っているのだ。
 はたして安倍政権は米国の政権なのか、日本の政権なのか。

2018年9月2日 記

「2018年の防衛白書」

「2018年の防衛白書」

 2018年度の防衛白書が28日、閣議決定された。
 白書は、朝鮮半島情勢に関して、6月の朝米首脳会談で金正恩党委員長が朝鮮半島の「完全な非核化」を約束したことを評価した。
 昨年使用した「新たな段階の脅威」との文言は使われなかった。
 ただ、核・ミサイルの脅威について、「基本的な認識に変化はない」とし、緊張緩和の流れや影響など、新しい変化についてはほとんど分析されていない。
 ミサイルに対応する「イージス・アショア」の配備方針を崩していないため、朝鮮に対する「脅威」の方針が必要だったのではないか。
 果たして、日本という国はこれからどこに向かっていくのか。
 朝鮮とどのように向き合っていくのか。
 白書を見る限り、「イージス・アショア」導入のために、朝鮮を利用しているようにしか見えない。

2018年8月29日 記

「首相失格」

「首相失格」

 首相になって5年余り、朝鮮に対して拉致問題ばかり要求してきた安倍晋三氏。
 拉致以外に、戦後に朝鮮に残った日本人の人道問題などについて、安倍氏が知らないということはあるまい。
 本来、この種の問題は、日本人自身の問題である。日本が主導的んい解決しなければ一歩も進まない。
 それを安倍首相は、拉致問題ばかり叫び続けて、取り組んでこなかった。安倍首相は、すべて朝鮮に責任を負わせるようにしたのである。
 在日朝鮮人の帰還運動で朝鮮に渡った日本人配偶者、1945年前後に朝鮮域内で亡くなった日本人の遺骨。
 これらの問題を解決してこそ、日本の首相と言えるだろう。そうでない限り、日本の首相失格である。

2018年8月28日 記

「幻想の中にいるようだ」

「幻想の中にいるようだ」

 外はまだ熱風が吹いているが、病室は28度に設定しているから、過ごしやすくなっている。
 それに比べて、私の意識は、異世界をさまよっているのか、このベッドの上の身は、定まっていない。
 肝臓の病変、貧血、鉄分不足と食欲不振、味覚障害、倦怠感が体を通過していく。
 この数日、現実世界と異世界の間をさまよっているようだ。
 不安でもなく、心地よくもない。
 私はどこにいるのだろうか。
 病室のベッドにいることは確かだが、意識はそこにはない。
 私はさまよっている。
 早くこのベッドから抜け出したいと考える一方、この数日、「死」という意識がちらつている。
 意識はそこでさまよっている。
 私の遺体はすでに、大学医学部の献体に登録してあるので、そこは安心している。
 私は何を考えているのか。何を見ているのか。
 現実か異世界か。
 本当は食事も採りたくない。薬も飲みたくない。お茶も水も飲みたくない。
 私はどこにいるのだろうか。

2018年8月25日 記

「82歳の誕生日を迎えた」

「82歳の誕生日を迎えた」

1.誕生日
 8月24日、82歳の誕生日を迎えた。
 この日を迎えることはできるだろうと予想していたが、まさか4か月目に入った入院の病室のベッドで迎えようとは考えてもみなかった。
 癌が消えた後の何度か、肝臓の機能が低下し、入院を余儀なくされたが、今度もまた同じ理由での入院である。
 一番苦しかったのは、胃や腸にカメラを入れての検査であった。
 これまでもそうであったが、2度と受けたくないと考えていたが、またもや受け入れざるを得なかった苦しさ。
 「生きるため」に仕方がないとは考えてはいるが、できればやめたい。
 そうしなければ「死」も仕方がないと考えることはある。
 ずいぶん弱気になったものだと思う。

2.朝鮮半島の非核化のこと
 入院していてもやはり気になるのは、朝鮮半島の非核化問題の行方である。
 毎日、複数の新聞を届けてもらってはいるが、他の情報も見ていろいろと考えている。
 新聞からのニュースは相変わらず、ホワイトハウスからのプロパガンダ情報であふれており、気をつけなければならないと思う。
 3月頃までは、朝鮮問題の主要3者、南北朝鮮と米国は、「非核化」問題で解決の方向で一致していた。
 しかし、結論や到達点については、それぞれの時間に違いがあった。その違いが、協議を経ることに明らかになり、距離ができてしまった。
 朝鮮側は9月9日の建国70周年にこだわり、米国は11月の中間選挙を考えている。南朝鮮の文在寅大統領は米国寄りの姿勢となり、9月9日の共和国創建70周年を欠席し、10月上旬に金正恩党委員長との南北首脳会談を考えている。
 ここにきて、主要3カ国の本音が出てきて、今はその調整中か。
 従来と違うのは、朝鮮側がトランプ大統領との朝米首脳会談で約束したことを変えず、じっと相手の出方を見ていることだろう。
 朝鮮半島の非核化問題の行方はまだわからない。時間はかかると思うが、長年、朝鮮半島の統一と日朝国交正常化運動を行ってきた私は現状を悲観はしていない。いつかはゴールに到達するだろうと考えている。
 ただ、残念ながら、そのゴールの時間まで、私は待つことはできそうにない。私の「命」の時間より、そのゴールは先のことだと考えると、「希望」を若い人たちに託すことしかできないのだ。
 私にとって、悲しいことである。

3.台風
 8月18日に発生した台風20号は、四国・愛媛県への接近が予想され、連日、大阪管区気象台は土砂災害、暴風、高潮などの警戒を呼び掛けていた。
 国会が開かれていないので、連日、台風関連情報がトップニュースとして伝えられていた。
 その報道関係で、台風20号はずいぶん長い間、伝えられ、身近な存在となっていた。
 しかし、どのような大型台風も、やがては消えていく。
 残り少ない私の命もやがて消えていくのかと感じた。
 とても悲しいことである。

2018年8月24日 記

「不安定な安倍外交」

「不安定な安倍外交」

1.戦後レジームとは何か
 戦後レジームからの脱却を掲げてきた安倍外交。
 「北朝鮮に最大限の圧力をかけ続けることで、米国と完全に一致した」と強調する安倍首相。
 3月、トランプ米大統領が朝米会談を受け入れると、それに合わせて「北朝鮮の変化を評価する」と歓迎姿勢に転換した。
 5月、米側が朝米会談の中止を発表すると、世界に先駆けて「トランプ大統領の判断を尊重し、支持する」と表明。
 その後、朝米会談が再び設定されると、「会談に期待したい」と転換。
 このように重要な対外政策を短期間で転換させることが、戦後レジームなのか。
 対米追従政策は、安倍政権の方針なのか。安倍首相個人の戦略なのか、盲信なのか。
 このような対米追従は、GHQ占領下時代より際立っている。

2.拉致問題に縛られている
 拉致問題は、安倍政権では上げも下げもならない状態になっている。
 安倍晋三氏自身、拉致問題によって、「首相」という政治権力にまで登りつめたが、かえってその拉致問題に縛られているのではないか。
 非核化をめぐる朝米協議が難航している現在、朝米関係の好転に合わせて拉致問題の解決を目指してきた安倍政権も現在、その戦略の練り直しに迫られている。
 安倍首相は当初、朝米交渉が進展すれば、朝鮮が拉致問題への態度を変えうると楽観視していた。
 安倍氏はあくまで拉致問題の解決を優先すると言っているが、与党内からは、「国交正常化の後、拉致問題解決を探る選択肢もあるのではないか」との意見も出始めている。

3.冷静な判断をしろ
 安倍政権には、もう少し冷静な判断で、対朝鮮政策・外交を行うことを要求する。
 拉致問題について、安倍氏が言う「拉致問題の解決なくして国交正常化はなし」という言葉の術中に、逆に安倍政権自身が陥っているのではないか。
 そのことについて、誰も何も言わないから、いつの間にか朝鮮との窓口までなくしてしまっていることに気づいていない。
 日朝の基本的な問題は何か。決して拉致問題ではない。
 日本は朝鮮に対して、まだ植民地時代の後始末をしていない。まず、その帝国主義的な「鍵」を外すことで、日本が朝鮮との正常化に向かうことができる。
 まず、賠償問題を朝鮮側ときちんと整理することだ。

2018年8月20日 記

「日本の8月15日」

「日本の8月15日」

1.戦没者慰霊祭とは

 日本の8月15日。
 各社のニュース報道では、必ず前程詞がつく。
 「(73回目)となる終戦の日となる15日」とか、「日本が戦争で敗れて今日で(73日を)迎えた」、「今日(73回目の)終戦記念日を迎える」など、マスコミ各社はこの8月15日を表現するのに、必ず、以上のような常套句を使っている。
 一方の政府はこの日を「終戦記念日」と定め、毎年、東京・武道館で「全国戦没者追悼式」を執り行っている。
 全国戦没者追悼式典は、第2次大戦で亡くなった国民約310万人を慰霊すると共に、戦後の経済発展の陰には彼らの尊い犠牲があって、彼らの遺族をいたわる目的で政府主催として開催している。
 51年にサンフランシスコ講和条約で国が主権を回復した52年5月に第1回が開かれ、8月15日に定着するのは65年からである。
 同様のことを各地方でも行っている。
 それが戦争が終わったとする行事なのだろうか。戦争の犠牲となった人々は多く、今も悲しみの痛みは癒えない。政府をそれを慰撫する必要がある。

2.終戦ではない
 一方、一般には死者の霊を慰める盆行事(霊祭)が慣習化している。
 死者の霊を慰めるとして、年末と共に、年2回の帰省ラッシュも定着し、行事化している。
 先祖の墓参り行事もなんとなく希薄化する中で、戦没者の慰霊行事だけが、前面に出ている感じがする。
 戦没者慰霊式典を8月15日に定着させた隠された理由の一つに、戦争の終結を敗戦とはせず、あくまで終戦として国民に定着させる目的があったのではないかと思う。
 この点でも国民一般は、政府によって誤った理解をさせられ、侵略、敗戦という言葉をまったくといっていいほど使わなくなった。
 一般国民にとっての8月15日は、戦争の惨禍が終わった「終戦」の日であって、決して、かつての戦争が敗戦や侵略と結びつくような内容ではないと思っている。
 そして、霊祭という昔からの行事と結びつき、戦没者を慰霊し、墓参りしている。

3.安倍氏の言う「平和」とは
 全国戦没者追悼式典は政府主催であるから、当然、歴代の首相が主催者の式辞を述べる。
 93年、細川護熙首相が加害責任について触れ、「深い反省」や「哀悼の意」を表明して以降、歴代首相も「反省」を述べ、「不戦の誓い」を表明してきた。
 ところが安倍晋三首相になって以降、戦争への「反省」の言葉はなく、「不戦の誓い」との表現もなくなった。
 代わって、戦争の惨禍を二度と繰り返さないとし、「万人が心豊かに暮らせる世の中を実現する、そのことに不断の努力を重ねて参ります」と語っている。
 また、「歴史に謙虚に向き合いたい」とも語っているが、どこまでが本音なのか。
 追悼式での首相の言葉にこそ、先の大戦に向き合う政府の姿勢が秘められている。
 安倍氏が言う「平和」の意味は、一般人が持っているイメージとは違うように思う。

4.安倍氏の「平和観」に疑問
 戦没者式典で語られる首相の言葉は、彼自身の「戦争観」「平和観」が反映されているし、それが政策にも表れてくる。
 安倍政権以降、毎年、防衛予算が上昇を続けている。憲法を改正して自衛隊を明記する、その姿勢に変更がない安倍氏。
 それが本音であれば、式典で語る「平和観」も、いつでも戦争ができる国にするとの、彼の信念が込められているとも考えていい。
 式典に参加する人々は、首相の式典での言葉、その変化にもっと気を付けて聞くべきだ。
 私たちは決して、日本を、彼が言うようないつでも戦争ができる国にしたいとは思っていない。
 その意味でも、必ず、安倍氏の暴走を止めなければならない。

2018年8月17日 記

「靖国神社への代参」

「靖国神社への代参」

 8月15日、安倍首相は東京・九段の靖国神社に玉串料を奉納した。
 たとえ、私費であったとはいえ、玉串料を奉納し、「自民党総裁・安倍晋三」と書いたのだから、参拝したのと同じである。
 玉串料を届けたのは、柴山昌彦・自民党総裁特別補佐で、彼が安倍氏の「代参」を行ったことになる。
 つまり、安倍氏は靖国神社に参拝したのだ。
 安倍氏から柴山氏に、「先人たちの御霊にしっかりとお参りしてください。参拝に行けずに申し訳ない」との話があったという。
 閣僚たちの「代参」方式で顔を立て、本人が靖国神社に参拝せずに外国(主として中国)に顔向けができるという苦肉の策だが、安倍氏らの本質は何も変わっていない。

2018年8月16日 記
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takasi1936

Author:takasi1936
愛媛現代朝鮮問題研究所のブログです。

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