「国務委員長声明を支持する」
「国務委員長声明を支持する」
1.
金正恩朝鮮労働党委員長は21日、トランプ米大統領の国連総会演説(朝鮮を全面破壊云々など)を強く批判する声明を出した。
トランプ氏の発言を「歴代もっとも暴悪な宣戦布告」だと非難し、「相応の史上最高の超強硬対応措置の断行を慎重に考慮する」と警告した。
双方とも、言葉による応酬のレベルをはるかに超えて、最高指導者を罵り合う、言葉による暴力の連鎖となっている。
しかし、それ以上にトランプ氏の国連総会での発言は朝鮮をひどく刺激し、危機のレベルを上げたことは間違いない。
戦争が継続中の相手国の指導者に対する言葉としても、あまりにも非常識で、戦闘を再開させようとする意図を感じる。
強大な武力を持つ者は、むやみに騒いではいけない(言葉の暴力も含めて)―というのが、従来の国際政治の常識であったはずだが、そのような常識もない。
また、大統領の立場にある者には、いくつかの制約があるはずだが、トランプ氏の発言はそれも破っている。
その上、米国は今も強大な軍事力を背景に、朝鮮に軍圧力をかけ続けているのだ。
金正恩朝鮮労働党委員長の怒りはもっともなことであり、私は支持する。
2.
トランプ氏が金正恩委員長を揶揄した国連総会での演説要旨は以下の通り。
・金正恩氏を「ロケットマン」と皮肉り、「自爆行為に走っている」と述べ、「北朝鮮ほど自国民の幸福を軽視した国はない」と批判。
・北朝鮮の金正恩体制は向こう見ずで下劣だ。核、ミサイル開発を無謀に追求している。世界全体にとっての脅威だ。
・北朝鮮が敵対的な姿勢をやめるまで、北朝鮮を孤立させるために全ての国が連携する時だ。
・北朝鮮の脅威により、米国や同盟国の防衛を迫られれば、北朝鮮を完全に破壊するしか選択肢がなくなる。
以上、トランプ氏は、国連という国際社会の公の場で、ロケットマン、存在が世界の脅威、完全に破壊するなどと、朝鮮の最高指導者をもっとも汚い言葉で激しく非難したのだ。
言葉の暴力である。
公の場でそこまで言い切ったトランプ氏の意識には、米本土まで届く核とICBMを開発した朝鮮への恐怖心と、「白人中心主義」に基づくアジア人種蔑視感が存在していたと思われる。
米国とトランプ氏こそ、下劣で無謀な人間だ。
2017年9月22日
愛媛現代朝鮮問題研究所代表 名田隆司
1.
金正恩朝鮮労働党委員長は21日、トランプ米大統領の国連総会演説(朝鮮を全面破壊云々など)を強く批判する声明を出した。
トランプ氏の発言を「歴代もっとも暴悪な宣戦布告」だと非難し、「相応の史上最高の超強硬対応措置の断行を慎重に考慮する」と警告した。
双方とも、言葉による応酬のレベルをはるかに超えて、最高指導者を罵り合う、言葉による暴力の連鎖となっている。
しかし、それ以上にトランプ氏の国連総会での発言は朝鮮をひどく刺激し、危機のレベルを上げたことは間違いない。
戦争が継続中の相手国の指導者に対する言葉としても、あまりにも非常識で、戦闘を再開させようとする意図を感じる。
強大な武力を持つ者は、むやみに騒いではいけない(言葉の暴力も含めて)―というのが、従来の国際政治の常識であったはずだが、そのような常識もない。
また、大統領の立場にある者には、いくつかの制約があるはずだが、トランプ氏の発言はそれも破っている。
その上、米国は今も強大な軍事力を背景に、朝鮮に軍圧力をかけ続けているのだ。
金正恩朝鮮労働党委員長の怒りはもっともなことであり、私は支持する。
2.
トランプ氏が金正恩委員長を揶揄した国連総会での演説要旨は以下の通り。
・金正恩氏を「ロケットマン」と皮肉り、「自爆行為に走っている」と述べ、「北朝鮮ほど自国民の幸福を軽視した国はない」と批判。
・北朝鮮の金正恩体制は向こう見ずで下劣だ。核、ミサイル開発を無謀に追求している。世界全体にとっての脅威だ。
・北朝鮮が敵対的な姿勢をやめるまで、北朝鮮を孤立させるために全ての国が連携する時だ。
・北朝鮮の脅威により、米国や同盟国の防衛を迫られれば、北朝鮮を完全に破壊するしか選択肢がなくなる。
以上、トランプ氏は、国連という国際社会の公の場で、ロケットマン、存在が世界の脅威、完全に破壊するなどと、朝鮮の最高指導者をもっとも汚い言葉で激しく非難したのだ。
言葉の暴力である。
公の場でそこまで言い切ったトランプ氏の意識には、米本土まで届く核とICBMを開発した朝鮮への恐怖心と、「白人中心主義」に基づくアジア人種蔑視感が存在していたと思われる。
米国とトランプ氏こそ、下劣で無謀な人間だ。
2017年9月22日
愛媛現代朝鮮問題研究所代表 名田隆司
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