「国際社会の声が聴こえるか」
「国際社会の声が聴こえるか」
1.
8月24日。81回目の誕生日を迎えた。
日本人男性の平均寿命でもあり、とりわけ手術後の癌余命を2年間も消化したことになる。(国立がん研究センター資料で、膵臓癌の5年相対生存率は9.9%)
誕生日を「おめでとう」と言ってくれる人もいたけれど、私自身は日常生活のひとつの通過点として、過ごしている。
それより、マスメディアの朝鮮への軽蔑と知識不足に満ちた連日の報道内容に怒りが沸点に達し、誕生日のことなど忘れている。
特に朝鮮が26日午前、3発のミサイルを発射したことに対して、米国主観の内容報道を行い、世論を誘導している。
ミサイル発射を「21日から実施している米韓合同軍事演習に対抗する狙いがある」などとしているのは、まだいい。
だが、以下のような表現は、朝鮮を一方的に批難し、「問題児」扱いする観点に立っており、とても許せるものではない。
①「北朝鮮の自制に期待していた国際社会は完全に裏切られた」
②合同演習に過激に反応したとして、「ついに飛翔体発射という『実力行使』に踏み切ったのは極めて遺憾」
③「(グアムへの発射)警告をした手前、何もしないのは体面にかかわると考えているのか」
④北朝鮮の最終目標は、「核ミサイルによって米国を確実に攻撃できる態勢を完成させることだろう」
などと、米国の目線で朝鮮の行為を論じている。
だから、ただの一度も、米韓合同軍事演習の中止を主張しない姿勢は、朝鮮半島の緊張や朝米間の対立の真の原因を理解しているとは思えない。
2.
8月15、16日。
朝鮮の首都平壌で、朝鮮人民と友好・連帯団体、国際民主団体と各非政府国際機構代表たちによる「連帯集会」があった。
その集会で採択された「連合声明」と「国連事務総長に送る手紙」の一部を、それぞれ参考までに紹介する。連合集会は国際社会の声である。
(連合声明)
「先日、アメリカは朝鮮民主主義人民共和国の大陸間弾道ロケットの試射を『国際平和と安全に対する脅威』だと言い掛かりをつけながら、朝鮮の経済発展と人民生活向上を完全に阻むことを狙って、国連安全保障理事会『制裁決議』を作り出した。反共和国敵対勢力の『制裁決議』は、そうでなくても緊張している朝鮮半島情勢を戦争の瀬戸際に追い込んでいることであるから、朝鮮人民と世界の良心的な人々から強い非難と糾弾を受けている。各国の朝鮮人民との友好・連帯団体、国際民主団体の代表は、朝鮮民主主義人民共和国の自衛的措置が、極端な対朝鮮敵視政策と核脅威・恐喝、アメリカの強権と専横から、国の自主権と民族の生存権を守るための正当な措置であることを認める」(冒頭部分)として、アメリカに3点の声明を出した。
イ)各状態の制裁を撤回し、あらゆる侵略戦争演習を直ちに中止せよ。朝鮮の実体を認めて共存する道に出ることを要求する。
ロ)アメリカは、他国の核問題に言い掛かりする前に、世界の安全と平和のために、自らと全世界の非核化へと動き出すべきである。
ハ)アメリカは、対朝鮮敵視政策を撤回すべきである。
朝鮮を圧迫し窒息させようとすることは、時代錯誤的で危険千万な行為だと気づき、対朝鮮政策を変えるための措置を早急に取るべきであろう。
(国連事務総長に送る手紙)
「・・・朝鮮半島の現情勢は、20世紀の冷戦の所産である朝鮮の分断が終息されておらず、朝鮮で自己の利益ばかり追求している外部勢力の干渉が続いていることに、その根本原因があります。朝鮮の分断の責任の張本人であるアメリカは、停戦協定を平和協定に変えて、強固な平和体制を立てることについての朝鮮民主主義人民共和国の正当な提案に、南朝鮮で毎年強行している膨大な兵力と最新兵器による軍事演習で答えており、平和を願う朝鮮人民に挑戦しています。・・・われわれは、対朝鮮『制裁決議』の口実となっている朝鮮の核実験と衛星、弾道ロケットの発射が主権国家の堂々たる自衛的権利であることを同じく認めています。また国連憲章と既存の国連総会の決議など、関連国際法典のどこにも核実験自体が『国際平和と安全に対する脅威』となると規定した条項がないことについても同じく認識しています。・・・無差別的で非人道的な制裁が、ほかならぬ国連の名のもとに実行されていることを残念に思います。朝鮮への制裁は、・・・世界を中世的な暗黒世界に変えようとする反人倫的・反文明的な行為です。・・・国連の使命に即して、朝鮮に対するあらゆる制裁の解体を含めた適切な措置を早急に取ることを強力に求めるしだいです」
以上、少なくとも、ジャーナリストたちには、この声明と手紙文にある「世界の声」を聴き、朝鮮半島の緊張を作り出している元凶は誰なのか、理解することを望む。
2017年8月27日 記
1.
8月24日。81回目の誕生日を迎えた。
日本人男性の平均寿命でもあり、とりわけ手術後の癌余命を2年間も消化したことになる。(国立がん研究センター資料で、膵臓癌の5年相対生存率は9.9%)
誕生日を「おめでとう」と言ってくれる人もいたけれど、私自身は日常生活のひとつの通過点として、過ごしている。
それより、マスメディアの朝鮮への軽蔑と知識不足に満ちた連日の報道内容に怒りが沸点に達し、誕生日のことなど忘れている。
特に朝鮮が26日午前、3発のミサイルを発射したことに対して、米国主観の内容報道を行い、世論を誘導している。
ミサイル発射を「21日から実施している米韓合同軍事演習に対抗する狙いがある」などとしているのは、まだいい。
だが、以下のような表現は、朝鮮を一方的に批難し、「問題児」扱いする観点に立っており、とても許せるものではない。
①「北朝鮮の自制に期待していた国際社会は完全に裏切られた」
②合同演習に過激に反応したとして、「ついに飛翔体発射という『実力行使』に踏み切ったのは極めて遺憾」
③「(グアムへの発射)警告をした手前、何もしないのは体面にかかわると考えているのか」
④北朝鮮の最終目標は、「核ミサイルによって米国を確実に攻撃できる態勢を完成させることだろう」
などと、米国の目線で朝鮮の行為を論じている。
だから、ただの一度も、米韓合同軍事演習の中止を主張しない姿勢は、朝鮮半島の緊張や朝米間の対立の真の原因を理解しているとは思えない。
2.
8月15、16日。
朝鮮の首都平壌で、朝鮮人民と友好・連帯団体、国際民主団体と各非政府国際機構代表たちによる「連帯集会」があった。
その集会で採択された「連合声明」と「国連事務総長に送る手紙」の一部を、それぞれ参考までに紹介する。連合集会は国際社会の声である。
(連合声明)
「先日、アメリカは朝鮮民主主義人民共和国の大陸間弾道ロケットの試射を『国際平和と安全に対する脅威』だと言い掛かりをつけながら、朝鮮の経済発展と人民生活向上を完全に阻むことを狙って、国連安全保障理事会『制裁決議』を作り出した。反共和国敵対勢力の『制裁決議』は、そうでなくても緊張している朝鮮半島情勢を戦争の瀬戸際に追い込んでいることであるから、朝鮮人民と世界の良心的な人々から強い非難と糾弾を受けている。各国の朝鮮人民との友好・連帯団体、国際民主団体の代表は、朝鮮民主主義人民共和国の自衛的措置が、極端な対朝鮮敵視政策と核脅威・恐喝、アメリカの強権と専横から、国の自主権と民族の生存権を守るための正当な措置であることを認める」(冒頭部分)として、アメリカに3点の声明を出した。
イ)各状態の制裁を撤回し、あらゆる侵略戦争演習を直ちに中止せよ。朝鮮の実体を認めて共存する道に出ることを要求する。
ロ)アメリカは、他国の核問題に言い掛かりする前に、世界の安全と平和のために、自らと全世界の非核化へと動き出すべきである。
ハ)アメリカは、対朝鮮敵視政策を撤回すべきである。
朝鮮を圧迫し窒息させようとすることは、時代錯誤的で危険千万な行為だと気づき、対朝鮮政策を変えるための措置を早急に取るべきであろう。
(国連事務総長に送る手紙)
「・・・朝鮮半島の現情勢は、20世紀の冷戦の所産である朝鮮の分断が終息されておらず、朝鮮で自己の利益ばかり追求している外部勢力の干渉が続いていることに、その根本原因があります。朝鮮の分断の責任の張本人であるアメリカは、停戦協定を平和協定に変えて、強固な平和体制を立てることについての朝鮮民主主義人民共和国の正当な提案に、南朝鮮で毎年強行している膨大な兵力と最新兵器による軍事演習で答えており、平和を願う朝鮮人民に挑戦しています。・・・われわれは、対朝鮮『制裁決議』の口実となっている朝鮮の核実験と衛星、弾道ロケットの発射が主権国家の堂々たる自衛的権利であることを同じく認めています。また国連憲章と既存の国連総会の決議など、関連国際法典のどこにも核実験自体が『国際平和と安全に対する脅威』となると規定した条項がないことについても同じく認識しています。・・・無差別的で非人道的な制裁が、ほかならぬ国連の名のもとに実行されていることを残念に思います。朝鮮への制裁は、・・・世界を中世的な暗黒世界に変えようとする反人倫的・反文明的な行為です。・・・国連の使命に即して、朝鮮に対するあらゆる制裁の解体を含めた適切な措置を早急に取ることを強力に求めるしだいです」
以上、少なくとも、ジャーナリストたちには、この声明と手紙文にある「世界の声」を聴き、朝鮮半島の緊張を作り出している元凶は誰なのか、理解することを望む。
2017年8月27日 記
スポンサーサイト